すぐ満席!どうする?中学受験の学校説明会のシステム別攻略法!

受験一般

中学受験の学校説明会いつから行くべきか、また合同説明会などいろいろあるけど何に行ったらいいか、などいろいろ悩む方も多いはずだ。そして、実際に行ってみようにも気が付いた時にはほとんど満席。実は説明会の申込から既に受験の競争は始まっていた!!この熾烈な申込合戦で無事に席を勝ち取るためにはどうすべきか!?ここで、各学校で使っている申込サイトのシステム別に攻略法を詳しく述べる。

まず説明会には何があるか

合同説明会

各中学が集まって合同で開催される説明会。ビックサイトでの展示会をイメージするとわかりやすい。人によると思うが、私自身はあまり意味がないと感じる。もしあるとすれば、土地勘がなくてどの学校がどんなだか全くわからない場合であろう。参加すると学校のパンフレットはもらうことはできるが、パンフレットも各学校のサイトで見られたり、学校に行けばもらえたりするのであまり意味がない。小4など早い時に雰囲気を知るぐらいでいいと思う。満席になることもほとんどないので、序盤に行っておくのはありだと思う。

日能研「私学のナカミを知る会」

通っていた日能研では各校舎に各中学の先生の方がやってきて保護者向けに個別に説明する「私学のナカミを知る会」というのがあった。学校別。もちろんこれも先着制なのでうかうかしてるとあっという間に満席になる。こちらは個別の学校を知るいい機会なのでよい。合同説明会よりも詳しい情報を教えてくれる。また学校説明会よりもレアな情報を教えてくれる場合もあるとか。これも小4、小5までに済ませておきたい。2022年受験組が小4のときは対面説明会しかなく、定員が20~30名程度だったのであっという間に満席になった。最近はコロナ禍でオンラインも併設しているらしいので、オンラインでもよいかもしれない。他の塾でも同じようなことをやってるかは不明。

各学校主催の説明会、オープンスクール、文化祭

各中学がそれぞれで主催するもの。基本はその中学の校舎で行われることが多い。告知はその中学のサイト上で行われるので、定期的にチェックしてないと気が付いた時は満席という事態になる。さらにコロナ禍で人数制限などある場合があり、予約はより熾烈に。入学する可能性が少しでもあるなら、子どもを必ず学校に連れていきたいところだ。



説明会はいつから行くべきか

小4など早くから行くべき

2022年度受験組は、コロナ禍のせいで小5だった2020年はほとんどのリアル説明会が中止になった。文化祭も外部来訪中止かオンライン開催。小6になったときは、少しリアル開催が増えたもののやはりオンラインが中心だった。この時、コロナ禍前の小4のうちにいろいろ連れてって本当によかったと実感した。何事も早めに行動するのが肝要だということだ。

そういう世の中の事情だけではない。後述するが、我々は3年間で18校のべ30回以上の説明会に参加した。別にそれが多いとも思わないが、ここまで行こうとしたときに塾のテストなど他の予定と重なったり、都合が合わなかったり、申込みしようとしても満席でとれなかったりしたことが多かった。いつでもどこでも自由に参加できるとは限らないのだ。

さらに小6になると模試などと重なるので早いうち

さらに小6になると塾が忙しくなり、説明会の日にちと模試や土曜授業や日曜特訓などと重なってくるので、なおさら比較的時間のある小4、小5のうちから積極的に参加してよかったと思った。また小6の説明会はすぐ満席になるが、小5以下の説明会のほうは比較的空席があることが多いことが経験としてわかった。なのでなおさら早めに行くことをお勧めする。第一志望の中学はむしろ毎年行ってもいいぐらいだ。

どの学校に行くべきか

志望度が高い、低いにかかわらず、受験して入学する可能性がある学校は全て行くべきだ。小4の時の偏差値から小6になるまで偏差値が同じあるいは上回るとは限らない。小4の頃はこれから伸びる!と、夢を見がちなので、現状の偏差値よりも高いランクの学校の説明会だけに行きがちだが、今から偏差値が5下がったことを想定したときに受けるかもしれない学校も早めに見ておくことをおすすめしたい。小6の終わりで伸び悩んで、見たことも行ったこともない学校を受験することは絶対に避けたい。

↓幣息子の場合、偏差値が15くらい変動した

実際に説明会など現地に行った中学

※丸数字はリアル説明会に行った回数、四角数字はオンライン説明会に参加した回数

早稲田大学高等学院中学部(小4①、小51⃣、小6②※1)
早稲田実業学校中等部(小4①、小51⃣)
早稲田佐賀中学校(小4①、小54⃣※2)
早稲田大学附属・系属中学合同説明会(小4①※3)
本郷中学校(小4①)
高輪中学校(小5①1⃣、小61⃣)
攻玉社中学校(小6①)
芝中学校(小4①)
青稜中学校(小51⃣①※1)
暁星中学校(小5①、小6②)
巣鴨中学校(小5①)
世田谷学園中学校(小5①1⃣、小6①)
広尾学園中学校(小4①)
広尾学園小石川中学校(小6①)
芝浦工業大学附属中学校(小61⃣)
かえつ有明中学校(小61⃣)
成城中学校(小61⃣)
※1 学校説明会とは別に予約不要で参加できる学校見学も行った
※2 佐賀現地ではなく、早稲田大学構内であった説明会。オンラインは参加回で内容が分かれていたため合計4回参加した
※3 早大学院、早実、早稲中、佐賀、摂陵の5校合同説明会を早稲田大構内で開催

合計18校、のべ32回参加!!



そして本題。説明会の申込攻略法!

スケジュールをエクセル管理

上記でもわかる通り、説明会などに参加学校が多くなると開催日時はいつなのか、いつ申込なのか、と言ったスケジュール管理が大事になってくる。学校によっては年間スケジュールを最初から出していたり、前期と後期でわけてたり、直近しか掲載してなかったり、たまに知らない間に臨時で追加になったりするので厄介。残念ながらこれに対処するには各学校のサイトをこまめに見るしかない。そして、見たらエクセルでスケジュールを管理しておくととても便利!

↑こんな感じ!仕事ではアホらしいのでエクセルでスケジュール管理とかしないけど、こういう時に役に立つ笑。ちなみに説明会のスケジュール管理で注意すべきことがある。

申込開始はだいたい1か月前

直近の説明会以外のスケジュールが出てないことが多いが、だいたい開催日の1か月前が申込日であることが多い。2週間前の場合も。3カ月先の開催日だけ公開されていて、申込日が不明の場合があるが、少なくとも1か月前には開始だと思って心の準備をしておくべし。毎月1回でもエクセル表を見て、開催が近くなっている学校は申込日が公表されているかもしれないのでチェックしよう。

リアル開催とオンライン開催

リアル開催の場合は当然定員があるため満席に注意。申込開始5分で満席になることなんてざら。またコロナ禍で保護者1名+受験生1名のように人数を制限している場合が多い。オンラインの場合は定員がない場合が多い。リアルタイム視聴のみの場合もあるが、後日動画を閲覧できる場合が多い。しかし、できる限り現地にいって学校の雰囲気を子どもに感じさせたい。

臨時開催も突然ある

突然、2週間後に臨時開催みたいな場合がある。こまめに学校のサイトを見ていないと気づかない。この辺からはもはや執念かも。後になってサイトを見たら、とっくに終了してたりするととても悔しい気持ちになる。

文化祭は行った方がいいというが

堅苦しい説明会よりも文化祭の方が楽しいし、生徒の雰囲気もわかるのでもちろん行くべきなのだが、あるA校だけ文化祭に参加、B校とC校が説明会だけ参加だった場合、子どもにどこの中学が良かったって聞くと当然A校と答える。もちろん本人の行きたい気持ちは大事だが、その意見を尊重しすぎると見誤る可能性はある。A校、B校、C校すべて文化祭に行ったなら比較はできるが、そうでない場合は比較すべきではない。ちなみに我々はコロナ禍で1校しか文化祭に行くことができなかった。(ほとんどが中止か立ち入りが身内のみだった)

受験前は入試説明会に

入試が近づいてくると「入試説明会」になっている場合がある。これは、わざわざ入試の情報や傾向を教えてくれるので受ける学校なら行かないわけがない。この段階になってくると受験間近なので子どもが行くというより親が行って情報収集すべきだ。昨年はオンライン開催が多かったのでわざわざ現地に行かなくてもよかった。



説明会の申込システム別攻略法

説明会の申込システムは各中学はおおむね以下の2つを使用している。説明会だけでなく、その後の入試出願手続きや合格発表、入学手続きまでこのシステムにお世話になる。

申込システムは主に2種類

・miraicompass

ミライコンパス。ちゃんと数えたことはないがこっちのシステムを使っている中学が多いイメージ。実際に訪れた中学だけでもこちらを使用している学校が大多数。一度新規登録すればデータが引き継がれるので学校をまたいで使用できる。なので時間があるときにあらかじめ登録しておくのも手。

使用例:早大学院、早実、慶應中等部、本郷、攻玉社、高輪、暁星、巣鴨、世田谷学園、広尾学園、広尾学園小石川、芝浦工大附属、成城、かえつ有明、専大松戸

・GrapeCity

グレープシティ。こちらを使用している中学は少数派に見える。学校をまたいでデータが引き継がれないため、各学校ごとに新規登録をしなければならない。なので説明会の予約開始直前ではなく、事前に登録しておくのが肝要。

使用例:芝、佐久長聖、早稲田佐賀

必須入力はPCでコピペ作戦

とにかく他の人よりも入力を1秒でも早くすることが予約競争に勝つ秘訣。なのであらかじめ必須入力内容をメモ帳などテキストエディタに書いておいて、コピペすると速い。(右クリックして選択するよりは、コマンドで打った方がより速い。コピーはCtrl+C、ペーストはCtrl+V)とにかく予約することが目的なので必須入力以外は無視。また、PCだと過去に入力した内容がブラウザに記憶されるので、複数回申込をしていると入力補助が出てやりやすい。なのでこれらの入力補助が使えないスマホ申込は避けた方が無難。

実際の申込入力画面(miraicompass)

以下はミライコンパスを使っている実際の中学の申込入力画面。もちろん各学校によって微妙に入力項目は異なるがほぼ同じだと思っていい。これらの必須入力項目をいち早く入力したものがこの申込競争を勝ち抜くことができる。

コピペ用に用意しておく入力内容(miraicompass)

まずは受験生情報の必須項目。

・氏名(漢字)姓
・氏名(漢字)名
・氏名(カナ)姓
・氏名(カナ)名

続いて保護者の情報。

・氏名(漢字)姓
・氏名(漢字)名
・氏名(カナ)姓
・氏名(カナ)名

姓と名は漢字、カナでそれぞれ別入力。手打ちは面倒なのであらかじめテキストを用意しておく。

・郵便番号
※ハイフンなし。住所検索ボタンを押すと必須入力項目の「都道府県」と「市区町村」は自動入力される。「町名・番地」も必須項目だが、町名までしか入力されない。
・町名・番地
※郵便番号による自動入力だと「例:新宿」だけとなってしまう。入力例だと「新宿1-1-1」まで番地を入れることになっているが、ここは手入力。あらかじめテキストを用意してコピぺしよう。ちなみに番地なしの町名だけでも申し込める。
・電話番号
・緊急連絡先
ハイフンでそれぞれ入力部分が分かれているので、
090
1234
5678
のようにわけてテキストに登録しておこう。
・メールアドレス
こちらも手打ちすると時間かかるのでコピぺ必須。

他の注意点
・受験生の誕生日の西暦と和暦
これ超忘れがち。「あれ、どうだっけ?」という一瞬の迷いが予約競争に負ける。コピペでは使わないがこちらもあわせてテキストにメモとして登録しておこう。
・在籍小学校
「都道府県→市区町村→学校名」と選ばせる形式。慣れないともたつく。こちらもメモしておくと焦らない。

実際の申込入力画面(GrapeCity)

以下はグレープシティを使っている実際の中学の申込入力画面。ミライコンパスと同様にもちろん各学校によって微妙に入力項目は異なるがこちらもほぼ同じだと思っていい。やはりこれらの必須入力項目をいち早く入力したものがこの予約競争を勝ち抜くことができる。

コピペ用に用意しておく入力内容(GrapeCity)

まずは受験生情報の必須項目。

・氏名(カナ)姓
・氏名(カナ)名

漢字は登録情報があらかじめ入力されている

・郵便番号
※ハイフンなし。住所検索ボタンを押すと必須入力項目の「都道府県」「市区町村」「町名」は自動入力される。
・番地
あらかじめテキストを用意してコピぺしよう。次の項目の「建物名・部屋番号」は無視。
・電話番号
ハイフンでそれぞれ入力部分が分かれているので、
090
1234
5678
のようにわけてテキストに登録しておこう。
・通学塾(塾名・教室名)
こちらもあらかじめ用意しておいてコピペ

続いて保護者の情報。

・氏名(漢字)姓
・氏名(漢字)名
・氏名(カナ)姓
・氏名(カナ)名

若干入力内容が違うものの、miraicompassもGrapeCityも大差ない。

他の注意点
・在籍小学校
「都道府県→市区町村→学校名」と選ばせる形式。慣れないともたつく。こちらも焦らないようにメモっておこう。

申込2回目以降は既に入力済み状態に

同じ学校で2回目以降の申込はログインしたら既に入力状態になっているので、ゼロから入力する必要がない。ということは、

→人気のリアル説明会の申込の時にこの状態になっていると入力が一瞬で終わる

なので、先にオンライン説明会などを一度申込んでおいて、絶対に行きたい説明会の時は2回目状態にしておく。

以上が説明会攻略法でした。でも一番大事なのは

・こまめに学校のサイトをチェックする
・早めから動き始める
・多くの学校に参加する

ことかなと思う。