”御三家未満”の中学受験はじまりました。

受験一般

はじめに。 御三家、難関校に合格したあふれんばかりの声たち。

開成、桜陰合格者の声

開成、麻布、武蔵、桜陰、女子学院、雙葉。男女御三家と言われる合格者の喜びの声や体験記が塾などのサイトやパンフレットを通してあふれている。これに加えて、駒場東邦、海城、早稲田、慶應、渋谷教育学園渋谷、聖光、栄光、浅野、豊島岡、洗足、フェリス・・・。これらの高偏差値の難関校に合格した声もあふれている。パンフレットのほとんどがこれらの中学に合格した声なので、これから中学受験をする親と子はあたかも自分たちがこれらの学校に受かるものだと夢を見がちだ。

ていうか夢を見ていた。

偏差値65以上は上位6.68%

偏差値45から55は全体の4割

↑の正規分布曲線をご覧いただこう。これらの偏差値65以上の合格者の声は受験者全体の上位7%だけに限っての話。15人に1人だけしか達成できない夢物語なのである。実はあまり声にならない偏差値45-55は全体の4割。一番のボリュームゾーンである。ネット上でも高難易度の学校ほど実名で合格したという声が多いし、さほど偏差値も高くない中学はあまり出てこないけど、実はここのゾーンって一番多いはず。

第一志望に7割が受からない

第一志望に合格するのは3割だけ

よく言われる話で7割が不合格、つまり第一志望に合格するのは3割だけ
2021年度入試の実質倍率を実際に見てみよう。

開成 受験者数 1051人、合格発表数 398(408)人、倍率2.6
麻布 受験者数   844人、合格発表数 377(389)人、倍率2.2
武蔵 受験者数 574人、合格発表数 183(188)人、倍率3.1
※( )は総合格者数。日能研による推定。倍率は受験者数/総合格者数

御三家では倍率3倍~2倍ぐらい。

その他の中学では、
駒場東邦2.1倍、海城2.9倍、慶應普通部2.5倍、早稲田①2.7倍、渋谷教育学園渋谷①2.8倍とだいたい3倍弱ぐらい。※①は受験日が2/1の回

御三家や難関校以外で、偏差値50前後の学校はというと、
高輪①(N53)3.1倍、青稜①A(N53)3.8倍、桐光学園①(N50)2.9倍、独協①(N47)2.5倍とむしろ3倍を超える倍率も多い。※N数字は日能研のR4偏差値

このことから何が言えるのかというと、受験が大変なのは御三家だけじゃない!ということだ。偏差値が高かれ、低かれ、3倍近くの倍率がある中学を目指し、みんな頑張っていて、どの学校であっても見事合格するのはそのうち3割しかいないということなのである。

前置きが長くなったが、
いわゆる平均的な受験生の息子をもつ父親の葛藤と苦労をせっかくなので今ここでブログ化したいと思いたった。(しかも今これを書き始めたのは1月受験が昨日からはじまったいま現在であるが)

早慶をめざし日能研に入塾。小4初めての公開模試の偏差値52から始まり、順調に偏差値は上がり続けて小5の12月の初めての合格判定模試でこれまで最高成績の偏差値64。合格可能性も80%。しかし、この時点が絶頂。その後小6になってからどんどん下がり続け、夏以降の小6合格判定模試平均偏差値は後期(9-12月)52.9。ついには11月になって早慶をあきらめ、第一志望校も併願校も大幅に変更する。

全く順調でない”御三家未満”の受験。
夢物語ではない現実のドラマを描きたいと思います。