2022年1/10 初戦 早稲田佐賀入試当日

入試本番

東京、神奈川の受験生は本番が2/1なので、1月入試は「お試し校」とか「前受校」などと言って本番に慣れるために受験するパターンが多い。もちろん、1/10開始の埼玉県の各校や、1/20開始の千葉県はむしろ1月が本番。また首都圏以外の地方の学校の首都圏開催があるのも1月。佐賀県にある早稲田佐賀中学も佐賀県をはじめ九州各県および首都圏で入試をする学校である。

1/10(月・祝)は成人の日で祝日だったのでよかった。父親みずから息子を受験会場に連れて行く。「父親みずから」と言っても、平日であっても連れて行こうと思っている。仕事が基本テレワークなので、入試会場に連れて行く→試験会場近くでテレワークすることができるからだ。また母親が連れていく場合は注意が必要だ。くだらないケンカしがちだったり、不安をあおってしまったり、女性にありがちな方向音痴だと試験会場に行くのに迷うという最悪の事態になる。仕事だなんだと言っても、人生で数回しかない受験日当日くらいは父親が連れていくのが良いと思う。

家庭にもよるけど、受験生を不安にさせない親が連れていくのがベスト




試験会場は早稲田大学

まあそんなことはいいとして、3年間受験勉強してきた初戦である。早稲田佐賀中学・高校はその名の通り、早稲田大学系属の学校で卒業生の5割程度が推薦で大学に進学できる。

昨年2021年度の難易度は偏差値N55(※)。
※日能研の合格率80%ラインの偏差値。
(2022年4月追記)2022年度入試結果偏差値はなんとN59と大幅難化

当日の早稲田。大隈重信の銅像と大隈講堂。記念に写真撮っている人がいたけどそんな余裕はない(てか私も撮ってるけど)。

やっぱり試験に出た大隈重信

入試当日の2022年1月10日はなんと早稲田大学創設者の大隈重信の没後100年だった。当日の朝日新聞にもでかでかと広告が出てた。また学校内にも立て看板があり、ちょうどその日から記念展を開催するらしい。試験会場でこれに気付いて、「大重信」本当に試験に出るかもよ!って息子に伝える。実は試験前日もチェックしたところ「大重信」と書いてズッコケたところだ。それ「おおくま(隈)」じゃなくて「おおすみ(隅)」だし笑。実際に当日の社会の問題で実名を書かせる問題が出題されたとのことで、前日に確認しておいて本当によかった笑。

試験会場は15号館。いざ、出陣!って、気持ちが荒ぶってるのは親だけかも。

集合:8:30~9:00
国語:9:30~10:30(60分)
算数:10:55~11:55(60分)
昼休み
社会:12:40~13:20(40分)
理科:13:45~14:25(40分)

特徴的なのは、昼休みがあること。昼休み中は会場の外に出られないのでお弁当必須。また科目ごとの休憩時間も25分と長い。試験後、併願校を書かせるアンケートがあったらしく、実際に試験会場から出てきたのは約30分後だった。保護者は大学構内で待っていればいいので、構内は広くて困りはしないが、他の建物が開放してないためトイレとかいけないので注意。受験日当日は保護者はどこで待っていればいいかということもあるが、私は高田馬場駅まで行って駅近くの漫画喫茶で時間をつぶした。そこまでしないにしても、早稲田駅のすぐ近くに24時間営業してるマックがあるので、マックで6時間耐えられるならそれでもいいかも。あと試験会場に時計がついてないって受験票に書いてあったのに、席が近くの受験生の何人かが時計を持ってきてなかったと息子が言っていた。時計がないのは受験生としては致命的で、これはこの記述を見逃した親の責任だと言っていい。

昼休みがあるのでお弁当必須。あと試験会場に時計がない




試験終了。初戦の出来はスルー

何かの本かサイトで見たのだが、入試の後に「どうだった?」って聞くのはタブーだと書いてあったので、とりあえず聞かないことにする。息子の方から「大隈重信が出た!」とは言ってた。社会については、1月校の実際の入試の時事問題が2月校受験の参考になるので聞いてみたが、特に出題されなかったとのことだ。

帰りがけに大学構内の早稲田大学歴史館によって、大隈重信没後100年記念展を見てくる。明日はまた佐久長聖中学の入試なので、今日の入試のチェックをしようと思ったが、親子ともども疲れて20時ころに早々に就寝。

翌日は第2戦、佐久長聖中の入試です!↓




早稲田佐賀はお得か!?

早稲田佐賀は早稲田大学系属のため5割程度が早稲田大学に推薦で進学できる。この5割をどう見るか。何回か学校説明会を聞いたのだが、実際は九州の進学校としての機能もあるため、上位から5割がみんな早稲田に進学するのではなく、九州大学や医学部などを目指す層がいるため、上位7割ぐらいでも推薦を獲れるらしい。入学難易度が偏差値55(2021年度)の東京の進学校で7割が早稲田に入る学校は実はそう多くはない。日能研で2/1受験で偏差値55以上の学校の進学実績を見てみよう。

偏差値55
攻玉社 (卒業生239人) 現役合格:早稲田107人 現役合格率:44.8%
世田谷 (卒業生219人) 現役合格:早稲田 51人 現役合格率:23.3%
城 北 (卒業生378人) 現役合格:早稲田 86人 現役合格率:22.8%
鎌倉学園(卒業生320人) 現役合格:早稲田 42人 現役合格率:13.1%
偏差値56
巣 鴨 (卒業生232人) 現役合格:早稲田 21人 現役合格率: 9.0%
偏差値57
本 郷 (卒業生329人) 現役合格:早稲田 96人 現役合格率:29.2%
逗子開成(卒業生265人) 現役合格:早稲田 48人 現役合格率:18.1%
桐 朋 (卒業生312人) 現役合格:早稲田 46人 現役合格率:14.7%
※いずれも2021年度大学合格実績

1人で複数の学部を合格した場合もカウントしてると思われるが、それでも3割に満たない高校が多いことか。なので、「早稲田大学へ進学する」というためだけの目的であれば早稲田佐賀がかなりお得であることがわかる。実はこのお得さに気づいた人が首都圏から佐賀へ越境入学する事例が増えているとのことだ。2019年では日能研R4偏差値が53であったが、2020年にはいっきに偏差値57へ上昇、2021年は落ち着いて偏差値55となったが、今後の動向が気になるところだ。私の大学の先輩のひとり娘さんも東京から佐賀へ行き、寮生活をしているという。女子で中学から6年間も遠い寮に入れるというのはなかなか親子ともに勇気のいることだと思う。

さらにお得な九州受験!?

また、日能研の九州地域での偏差値を見ると、なんと偏差値51(R4)となっている。これは、定員が九州入試80名、首都圏入試40名と差があるからだ。なので、早稲田佐賀本校で首都圏から受験する人が多くいたらしい。また専願制度と併願制度があり、合格したら必ず入学すると約束しなければならない専願制度の場合、点数が優遇されるとのことだ。なので、「専願+九州受験」の組み合わせとすれば、さらに入りやすいのかもしれない。

合格発表の様子はこちら↓