2022年度攻玉社中入試に実際にした対策~算数編~

データー編

※第2回入試を反映しました(2022/8/30更新)

入試問題の対策が絶必とは頭ではわかっているけど、では実際にどのように対策をすればいいのか。とりあえず対策したことをここに書きたいと思います。
(※2021年①、2021年②のように、丸数字はそれぞれ2021年度第1回入試、第2回入試を示します。2/5の特別選抜は対策しなかったのでここでは特にふれません)

入試説明会は参加絶対

入試説明会はいわゆる学校説明会とは違って、入試の傾向や対策をわざわざ教えてくれます。してくれる学校としない学校があるが、攻玉社は開催してくれます。これに出ない手はない。2022年度入試はコロナカだったため、すべて?が動画配信になりました。そこの動画で言っていたことと実際にした対策をまとめました。

※入試説明会は学校のサイトから登録して申し込むことができる

第1回、第2回入試

算数は大問4題の構成。答えのみで途中経過はいらない。
大問1⃣:計算
大問2⃣:一行問題
大問3⃣:時間と速さの応用
大問4⃣:図形の応用
配点は1⃣,2⃣で50点。3⃣、4⃣で50点。
目安は受験者平均で60点で、合格が70点になるように作った、とのこと。

特別選抜入試

算数①は答えのみでOK。算数②は記述する形式なので答えだけはだめ。数式が書けないなら言葉での記述もOK。方程式でもOK。

共通事項

・定規・コンパスは持ち込み可能だが、使わないと解答できない問題はない。
・分数は、帯分数、仮分数でもOK。約分しわすれはNG。
・比も約分しわすれは半分の減点。
・小数点の桁間違いはNG
・単位は回答欄に書いてあるが、間違ったらNG



算数で対策したこと

入試説明会では基本的なことの説明しかなくとくに大きなヒントはなかった。大問の構成も内容も過去問と同じだからだ。では、どうしたか。

①計算問題と一行問題の対策

大問1⃣は計算問題、大問2⃣は一行問題。算数は日ごろからやっていることの積み重ねなので、対策のしようがないのだが、1月に理社を中心にやっていたかたわら、算数のセンスが落ちないように日能研からもらったプリントの1行問題集を毎日やった。それに加えて攻玉社の過去問第1回と第2回の6年間分(赤本2冊分)を改めて解きなおした。これも時間計ってやるのではなく、大問ごとにその場で解いて、毎回確認した。以下のような順番である。

第1回入試
2021年1⃣2⃣→翌日2020年1⃣2⃣→翌日2019年1⃣2⃣→・・・→翌日2016年1⃣2⃣
→2021年3⃣4⃣→翌日2020年3⃣4⃣→・・・→翌日2016年3⃣4⃣
第2回入試
2021年1⃣2⃣→翌日2020年1⃣2⃣→翌日2019年1⃣2⃣→・・・→翌日2016年1⃣2⃣
→2021年3⃣4⃣→翌日2020年3⃣4⃣→・・・→翌日2016年3⃣4⃣
特別選抜入試
若干あきらめて2021年の1回分だけ
※もちろん、1月よりも前には時間計っての過去問の取り組みはしている。

西暦に関する計算問題が出る

その年の西暦(2021とか2020とか)にちなんだ計算問題が出題されるのは攻玉社だけでなく、他の中学も多い。

攻玉社で言えば以下のような感じ。

↑2021年度②の算数で出題。

↑2020年度②の算数で出題

2021年①2題:1⃣では出題なかったが、2⃣で2題「3つの数2021、2177、2385をある整数Aで割ったところ・・・」「2021を33回かけた数の十の位の数字は」という問題が出題
2021年②2題:上記の問題の1⃣で「20+21+・・・+□=2021の連続する整数の和」に関して、2⃣では「2021+2020×2019×2018-2017を13で割ったときの余りは」が出題
2020年①0題:出題なし
2020年②2題:上記の問題の2⃣では7/2020の小数第100位を求める問題が出題。
2019年①②0題:出題なし
2018年①0題:
出題なし
2018年②1題:
1⃣では「1÷{1-1÷(1+1÷□)}=2018/2017」という問題が出題。(2⃣に計算問題ではないが、数列の2018を超えるのは何番目かという問題が出題)
2017年①②0題:出題なし
2016年①1題:
1⃣で「99×2.7+999×0.9+(999-□)×1.8=2016×0.9」という問題が出題。
2016年②1題:
1⃣で「【5,3】=(5+3)×(5-3)×(5-3)とするとき【13,□】=2016」という問題が出題

2022年も西暦に関する計算問題が出題

2022はどうか。

2022=2×3×337

「337」という数字が素数であることを知っているのと、その時に知るのとでは解く時間が大幅にかわるので、ネットなどで調べていろいろ対策をした。

例えば以下の記事とかである。

2022年①で1題出題

↑では一見西暦とは関係なさそうだが・・・

1⃣(1)

{(4.2-0.75)÷0.3+11/3÷7/24}×84
=(3.45÷0.3+88/7)×84
=(23/2+88/7)×84
=337/14×84 ←ここで「337」が登場!
2022

なんと答えが「2022」という問題が出題。

ちなみに幣息子が試験直後に「答えが2020という問題が出て、2022かと思って何回かやり直したんだけど、やっぱり2020にしかならないんだよね~」と言っていたのだが、「むむ?それは怪しい」と思って、試験問題を2/1午後入試の待機時間に計算した跡を眺めていたら、ああやっぱり・・・計算ミスしていた。1⃣の1問目にいきなり計算ミス。そのあとも1⃣で計算ミスを発見して深いため息。こりゃあ落ちたな、とその時思った。

2022年②でも1題出題

1⃣(1)もろに2021と2022を使った計算式が出てますね。そして337という数字も出ている。




②速さ問題の対策

大問3⃣はほとんどの問題が速さ。図形上の点が動く図形と速さの組み合わせ問題も出題されている。

速さが出題された年(過去6年間)

2021年①②、2019年①②、2018年①②、2017年①②、2016年①②

→2020年①②のみ食塩水の問題だったがその年以外は全て速さの問題

2022年も①②ともに速さの問題が出題

こちらは2022年①の3⃣の問題。

③立体問題の対策

大問4⃣は図形の問題を出題と説明会では言っていたが、近年は図形と言っても立体図形であることが多い。立体は幣息子も苦手としていたので、問題集の立体問題を繰り返し解いた。

立体が出題された年(過去6年間)

2021年①②、2020年①②、2019年①②、2018年①②、2017年①②、2016年①②

つまり全年出題。
※2017年以前は大問が5問で、4⃣平面図形、5⃣立体図形というのが定番だった。4⃣と5⃣がまとまって、平面でなく立体が出題されるのが2018年以降の傾向である。

2022年も①②ともに立体問題が出題

↑2022年①の4⃣で立体問題がやっぱり出題

 

立体は苦手な生徒が多く、差がつくのでやはり対策する必要がある。幣息子は5問中3問正解だったので、まあ及第点でしょう。