2022年度攻玉社中入試に実際にした対策~理科編~

データー編

※2022年第2回入試を反映(2022/8/30更新)

入試問題の対策が絶必とは頭ではわかっているけど、では実際にどのように対策をすればいいのか。とりあえず対策したことをここに書きたいと思います。
(※2021年①、2021年②のように、丸数字はそれぞれ2021年度第1回入試、第2回入試を示します。)

入試説明会は参加絶対

入試説明会はいわゆる学校説明会とは違って、入試の傾向や対策をわざわざ教えてくれます。してくれる学校としない学校があるが、攻玉社は開催してくれます。これに出ない手はない。2022年度入試はコロナカだったため、すべて?が動画配信になりました。そこの動画で言っていたことと実際にした対策をまとめました。

※入試説明会は学校のサイトから登録して申し込むことができる

各分野12~13点

・大問4問
・設問は取組みやすい順番にしている
・実験や観察を題材にした問題を出題
・教科書に載っている範囲を超えた時事的な内容も出題

物理

・基本的な問題のほかやや応用的な思考力や計算力。過去の問題も出題。
・ここ最近出題された分野「電気、磁石、力、光」

化学

・物質の性質を問う問題は繰り返し出題
・「物の状態、物質の溶け方、水溶液の性質」

生物

・「植物 動物」
・身の回りの自然や、新聞に載っている時事的な内容

地学

・「地震、津波、地層、気象、海洋、天文」
・日常の地学分野に関する問題も出題される
・「繰り返し出題されている題材もある」
・最後に中秋の名月の図が説明なしに表示

↑この図が最後にずっと表示され、これは大ヒントだと色々調べた。



理科で対策したこと

過去問①②6年分を1月中に解く

第1回入試と第2回入試の6年間分、合計12回分の入試を1月中に再度解いた。これも時間計ってやるのではなく、問題ごとに答えを確認しながらやる。(もちろん12月以前では時間計って入試さながらに解いた)

→結論から言うと過去問の類似問題が出題されていた!1冊分(直近3年間分)だけでなく、2冊分(直近6年間分)を解くことが肝要。

↑買っててよかった2022年度用と2019年度用の6年分。調べてはないが、さらに3年前とかからも出題されてるかも!?

物理(過去問と類似問題が出題)

過去の出題と2022年①の出題はこんな感じ。おもりに関してはほぼ毎年出題。レンズ系が隔年で出題されているぐらいの傾向。そして、6年の時を経て電気(発光ダイオード)が出題!

2022年 ①電気(発光ダイオード)②てんびんとばね
2021年 ①レンズ ②ばねとおもり
2020年 ①磁力 ②おもりとてんびん
2019年 ①おもりとつり合い ②レンズ
2018年 ①電流 ②おもさとつり合い
2017年 ①ばねとおもり ②レンズ
2016年 ①おもりとふりこ 電気(発光ダイオード)

まずは2022年度①の実際の入試↓

そしてこちら↓は2016年度②の入試問題。

社会の対策でも述べたが、ノーベル賞がらみは理科でも出題されることがある。発光ダイオードについては、上記のように2016年②でほぼ同じ問題が出題された。そして、2021年にノーベル物理学賞の真鍋叔郎についても研究内容を選ばせる問題が出た!

そして、2022年度①の発光ダイオードの問題

こちら↓は2016年度②の発光ダイオードの問題。

発光ダイオードについては、この2016年以来の出題。初めて見るより、一度やっていた問題だと気持ち的にはだいぶ楽だ。そしてちょうどこの問題、入試前々日の1/30に解いたんですよ。本当にやっててよかった!

物理:2022年①は2016年②からほぼ同じ問題が出題された

化学(過去問と類似問題が出題)

過去の出題と2022年の出題はこんな感じでした。いかにも化学っぽい問題が多いなか、3年周期で出題される「ろうそく」問題。やはりその周期通り出題された。

2022年 ①ろうそく ②水溶液の判別
2021年 ①気体の判別 ②金属の判別
2020年 ①水、水溶液 ②水溶液の判別
2019年 ①二酸化炭素の実験 ②ろうそく、銅の酸化
2018年 ①水溶液 ②金属の判別
2017年 ①水溶液の判別 ②気体
2016年 ①水溶液の計算 ②ろうそく

こちら↓は2022年度①入試。

そして↓こちらは2016年②の入試問題。

なんということでしょう。物理に続いて化学も2016年度②の入試に類似した問題が出てるではないですか!それ以外にもろうそくに線香を近づけたときの煙の向きも問題も2022年度①で出題。類似問題が2019年②で出題されてました。

化学:2022年①は2016年②からほぼ同じ問題が出題された。水溶液問題は頻出。だいたい似た問題が出題されている。




生物(人体、植物、昆虫のどれか)

過去の出題と2022年の出題はこんな感じでした。大きく分けると人体(動物)、植物、昆虫の3分野が順繰りまわっています。この法則だと2022年②は昆虫?だと思ったが植物だった(2023年は出るかも)。

2022年 ①人体 ②植物
2021年 ①植物 ②人体
2020年 ①昆虫 ②植物
2019年 ①人体 ②植物
2018年 ①植物 ②昆虫
2017年 ①人体 ②植物
2016年 ①植物 ②総合

こちら↓は2022年①に出題された問題。

そして、こちら↓は2017年①で出題された問題。

類似の問題が出題されました。いかに過去問を解いて理解しておくかが大事かとわかりますね。

生物:人体(動物)、植物、昆虫が順繰りと出題されているので予測可能!

地学

過去の出題と2022年①の出題はこんな感じでした。分野だけ書くとわかりづらいのだが・・

2022年 ①火山岩、地震、地層 ②天体(月)
2021 ①天体(太陽)、気象 ②地震、地層
2020 ①自然、地震、津波 ②気象、天体(月)
2019 ①天体(惑星)、地層 ②気象、地層
2018 ①火山岩、地層、気象 ②天体(太陽、月)
2017 ①気象、火山岩地層 ②天体(太陽、月)、地震、火山
2016 ①気象、火山地震 ②地層、天体(全般)

こちら↓は2022年①の地層の問題。

そして、こちら↓は2021年②の地層の問題。

地学は問題を眺めてみると大体似ている問題が出ていることがわかる。2022年①で出題された問題でも、数年前に類似問題が出題されている。

2022①火山岩の問題→2018①、2017①、2017②、2016①
2022①地層の図→2021②、2017①
2022①地層の地下水→2016②
2022①地震の問題→2016①

地学:3年以上前の過去問から類似問題が頻出!



そして説明会の中秋の名月は?

入試説明会の動画で最後に表示されていた「中秋の名月」だが、先生からはこの図について全く説明はなし。大ヒントだと思い調べるとすぐ見つかった。この図は国立天文台のサイトにある図で、検索すれば一番上に出てくる。2021年は「中秋の名月が満月」ということでこれに関する問題が直接でるのか、それとも単に天体の問題が出るのか。
→2022年②で出題!!

月の問題として出題。天体の問題にも過去問をやっていると太陽と地球に関係だったり、さまざまな形で出題されているが、「中秋の名月」がヒントだっただけに月の問題として出題されました。問題文の中にも「2021年5月26日、日本の晴れた地域ではスーパームーン皆既月食が観察できました。」と満月に言及する記載あり。

理科は3年以上前の過去問から類似問題が頻出!

直近の過去3年間だけでなく、もう3年間分の過去問を徹底的にやるのが肝要。第1回入試でも第2回入試から出題されている場合が多いので、第1回、第2回入試は区別なくやるのが大事です。